
新日本テスコムでは、自社サービスに関連する業務において、既製品として販売されていない機器や操作性を改善したい製品に対し、自らの「あったらいいな」「できたらいいな」を実現するため、研究・実験・開発・製造(試作)を自主的に行っています。
次のような3つの側面を基軸とし、すなわち、
- 顧客からの「こんなことができたらいい」「こういうことをできないか」といった要望に応えるため
- 自社から積極的に「こんなこともできます」と提案するため
- 自分たち自身の作業効率の向上を図るため
デバイス開発事業を推進しています。
新日本テスコムはこうした思いを原動力に、経済産業省/中小企業庁/独立行政法人中小企業基盤整備機構による「中小企業等事業再構築促進補助金(令和2年度第3次補正・通常枠)」に応募。「事業計画」が採択され、「実験開発棟」の建設を実現しました。
さらに、国立大学法人千葉大学が保有する「3次元画像処理」に関する知的財産権の実施承諾契約を締結。これを活用し、内視鏡画像展開ソフト「キャビエクス・アイ・オー(CAVIEX IO)」を独自に開発するとともに、それに対応する内視鏡デバイスも併せて開発しました。
このシステムの特長は、通常の内視鏡画像がカメラ特性上、輪郭画像としてしか取得できない点を、連座奥的処理によって平面展開画像として可視化できる点にあります。
従来は、例えば熱交換器の細管検査のために細管の「抜管」(ばっかん)や「縦半割」を実施し、異常信号の有無を確認する工程が必要でしたが、本ソフトではこれらの物理作業を伴うことなく、同等の結果をデジタル処理で取得できます。

この技術により、石油化学プラント等の定期修理(SDM)において、短工期でも作業効率と検査の信頼性の両立が可能となりました。

また、新日本テスコムは、I-RIS(推進型UT)の探傷器やプローブセンサーも自社で開発・販売しています。これまで輸入品や高額なオーダーメイドに依存していた分野において、リーズナブルな価格で提供しつつ、日本人技術者に適した操作性と高性能を実現しています。

その他にも、ECT回転プローブの開発、ECT検査の自動化、AI判定システムなど多彩な技術に取り組んでいます。
加えて、センチメートル級測位(RTK)による衛星測位技術を活用し、検査機器を搭載したローバーによる自律走行型の地中探査システムも開発。ロボット化・AI化により、少子高齢化に伴う技術者・作業者不足という社会課題の解決にも貢献しています。